税理士の森山と申します。
 肌寒く感じるようになりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
 この度は、相続手続きのスケジュールと主な遺産の調査方法について簡潔にお伝えさせていただきます。

「相続手続きのスケジュールについて」
 主な相続手続きのスケジュールは下記の通りです。
 ・相続開始後に行う手続き
  死亡時の各種届出
   死亡届の提出
   死体火葬許可証交付申請
   住民異動届出の提出
  支給を受けるための手続き
   葬祭費・埋葬料の請求
   高額医療費の請求
   公的年金の請求
   生命保険金の請求
   死亡退職金の請求
  その他解約等手続き
  相続人の確認・調査
  遺言書の確認
  遺産の調査
 ・3か月以内に行う手続き
  相続の承認又は放棄
 ・4か月以内に行う手続き
  準確定申告
 ・10か月以内に行う手続き
  遺産分割(可能であれば)
  遺産の名義変更(可能であれば)
  相続税の申告

 相続が開始されると通夜・葬儀・初七日と慌ただしくなりますので、事前に多少なりとも相続手続きに関する知識を持っていた方がよいものと思われます。また手続きの中に期限のあるものもありますので、事前にスケジュール管理をしっかりと行いましょう。

「遺産の調査について」
  遺産は適正に分割をするためにも正確に把握する必要があります。ここでは、不動産・預貯金・有価証券の調査方法をお伝えさせていただきます。

・不動産
 固定資産税の納税通知書を用意しましょう。納税通知書は毎年6月頃に市区町村から送付されてくる書面ですが、その文書には所在地・面積・評価額等が記載されていますので、不動産の内容を把握することが可能となります。なお、併せて権利書や登記簿謄本にて不動産の詳細を確認することも忘れないようにしましょう。

・預貯金
 通帳を確認しましょう。そしてその通帳から口座番号等を把握し、金融機関に残高証明書を請求しましょう。なお、口座番号等が不明な場合でも現存照会は可能ですので、お心当たりのある金融機関がある場合にはご連絡をされることをお勧め致します。

・有価証券
 取引明細や配当金の支払通知書等から証券会社を特定し、その証券会杜に残高証明書を請求しましょう。

 相続を円滑・円満に進めるためにも、いつまでに何をする必要があるか事前に把握しておく必要があります。もしこの様な手続きをその期限間際で知った場合には、十分な確認・検討がなされずに諸手続きを済ますことになります。その結果、その手続きが原因で相続そのものに大きな不満を残してしまうことにもなりかねません。この様なことがないように事前に相続手続きの知識を蓄えておきましょう。