ワンストップ相談所 理事・弁護士の松川です。

今日は、遺産分割協議のお話をしたいと思います。

遺産はどのように分けるのか

ある方が亡くなったとき、その方が持っていた財産をどうするのかということが問題となります。

財産がたくさんある方もいればそれほどは持ってないという方もいますが、全く持っていない方を除き、遺産分割が問題となります。

 

亡くなった方が遺言を遺しておいてくれれば、あとに残された相続人がわざわざ遺産分割協議をする必要はなく、遺言のとおりに非常にスムーズに遺産を分けることができることが多いです。

 

しかし、遺言が作成されていないと、遺産の分け方を決める必要があります。

そしてこの遺産の分け方は、民法をはじめとする法律には規定がないのです。

 

「えっ!民法には亡くなった方の奥さんや旦那さん、それに子どもの相続分が決められているじゃないか」

 

と思われるかもしれません。

たしかに、民法には、奥さんや旦那さん、子どもたちの相続分は決められています。

しかし、決められているのは、2分の1や3分の1といった割合だけであって、遺産のどの2分の1を分けるとかいうことは決められていません。

だから、実際に遺産分割協議をするときには、ある相続人の取り分の割合を前提にしつつ、実際に遺産のどの部分をもらうのかということを決めていかなければならないのです。

 

例えば、旦那さんが亡くなり、奥さんと長男二男が相続人だったとします。

そして、旦那さんには、遺産として3000万円相当の不動産と、2000万円の預金、1000万円の宝石があったとします。

この場合、奥さんが2分の1、長男二男がそれぞれ4分の1の相続分を有するのですが、不動産は誰が相続するのでしょうか。奥さんは不動産を欲しがるかもしれませんが、預金と宝石の方がよいかもしれません。また、長男は、預金や宝石には全く興味がなく、不動産を欲しがるかもしれません。二男は二男で、自分が一番お父さんにかわいがられていたから遺産を全部欲しいと言い出すかもしれません。

 相続人全員の仲が良ければ話し合いも円満にいくかもしれません。

でも、相続人の仲は良くても、例えば長男二男の奥さん同士が仲が悪くて、長男二男がその代理戦争をするなんていう事例もまれに見受けられます。

遺産分割協議

遺産分割協議はあくまでも協議であって、全員が合意しなければ、成立しません。私の経験した事例では、遺産分割が終了するまで10年以上かかったという事例もありました。

どうしても協議が成立しなければ最終的には裁判官が分け方を決めてくれますが、そこまで争いたい人はごく一部の方しかいないのではないでしょうか。

 

遺産分割協議の大変さをもっと多くの方が知ってもよいのではないかなと私は思います。

 

なお、この遺産分割協議の大変さを避ける簡単な方法としては、前回述べた遺言があります。

繰り返すことはしませんが、遺言は相続人に対する最後のラブレターとも言うべきものです。

私も、50歳になったら、遺言を作成したいと思っています。

 

 

 

 

一般社団法人相続ワンストップ相談所
理事 弁護士 松 川  知 弘

 

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